2012年04月22日

原発と再処理工場  根本問題

『内閣府の原子力委員会の小委員会が、使用済み核燃料の2030年までにかかる処理費用の試算』をわかりやすく批判する 小出さん(小出教授の非公式ブログより拝借 http://hiroakikoide.wordpress.com/

▼東京新聞:原発ゼロが最安7.1兆円 使用済み核燃料処理費用:社会(TOKYO Web)
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【使用済み核燃料の再処理】

 天然に存在している核分裂する物質というものは、ウランしかない。ウランの中でも、核分裂するウランと核分裂しないウランというものがありまして。核分裂するウラン235番。それはウラン全体の0.7パーセントしかない。

 米国は、その核分裂するウランを、なんとか原爆にしようとして、ウラン全体の中から、235番というウランだけを、必死で集めるという作業をしました。それを濃縮と呼んでいる。その作業を成し遂げて、広島原爆を作りました。
 ほとんどのウランは、は核分裂しないウラン。それをなんとか出来ないか。要するに役に立たないウラン(ウラン238番)に中性子をぶつけることが出来れば、プルトニウムという物質が自然にできる。

 それもまた実は核分裂する。それで原爆を作った方が手っ取り早い。米国は、そちらの方向の原爆開発に力をいれるようになりました。そして長崎原爆を作り上げるということをやった。

 原子力というものをエネルギー源にしようとするとどうなるか。核分裂するウラン、235番のウランは、0.7%しかない。それをいくら使ったところで、原子力はエネルギー資源にならない、ということが初めからわかっていた。

 現在、日本もやっている、普通の原子力なんていうものは、エネルギー源にもともとならない。
 ウランの235は、すぐに無くなってしまうから、エネルギー源にならないというのはわかっていた。そこで、長崎原爆を作ったと同じように、ウラン全体の99.3%を占めている238番のウランの方を、プルトニウムに何とか変えてやることができれば、少しはエネルギー資源になると、考えた。

 そのために必要な作業が、高速増殖炉という、特殊な原子炉、をまず作らなければいけません。その原子炉の中で、プルトニウムをどんどん効率的に生みだして、それを再処理という工程で、とり出す。次に、高速増殖炉で燃やしながらどんどんどんどん増殖していこうというそういう考え方だった。

 しかし一向に再処理もできませんし、高速増殖炉も、できない。もう世界中がその路線から撤退してしまっている。日本も早く夢から覚めるべき。あいかわらず日本というこの国は、再処理だ、高速増殖炉だ、というようなことを言い続けてきてしまった。

 もともと、原爆を作りたい、ということでプルトニウムをとり出すというのが、その再処理という技術。極めて高度な軍事技術。外国は決して教えてくれない。
 それで日本は、さきの戦争に負けましたので。いわゆる核技術、原子力技術という点では、もう圧倒的な後進国になってしまった。再処理ということも全くできなかった。そのためこれまでは、イギリスとフランスに、日本の原子力発電所の使用済燃料を送って、イギリス・フランスに再処理してもらってきた。

 それでもなんとか自分でも再処理をしたいということで、1977年に、茨城県の東海村に小さな再処理工場を、フランスにつくってもらって、動かし始めました。その技術を日本が、学んで六ヶ所村に大きな再処理工場を作りたいと、計画していた。しかし、日本ではやっぱり作れないと、六ヶ所村にも、フランスにつくってもらっている。その再処理工場すらが、一部日本の技術でやろうとしたところで失敗しまして。未だに動かないと、いう状態。

 要するに再処理は、途方も無い危険をかかえます。大変危険な作業。それをやらないほうがもちろん安くつきますし、原子力全体にしても、もう、やめてしまったほうがお金がかからない。再処理もやらない、原子力も本当はやらないというのが1番望ましい。

 ただし、使用済み燃料がもうすでにつくってしまったものが膨大にありまして、それを再処理やらないにしても何とかしなければいけない。それを直接、地面に埋めてしまおうというのが、今回、原子力安全委員会が考えたもう一方の策。それすら、とても大変な作業。

 埋めたとしても100万年間、環境に、出てこないようにしなければいけない。おカネ勘定、実は実際にはできない。
 埋めてしまえば、「もう大丈夫だ」というのが、想定で試算をした。
 要するに科学が100万年なんていう期間を保証できる道理がない。あたかもそれを出来るかのようにこれまで原子力を進めてきた人たちが言って、カネ勘定もしてきた。
 実証するには100万年かかるわけですから、おカネの計算もいずれにしてもインチキです。

【コメント】
 原発は、地上の原爆。エネルギー源にはなりえない。
 原発と再処理工場の問題の本質を日本の軍事、外交(日米安保問題)、核武装の問題の側面からとらえることは、重要だと思う。
posted by 新橋アクション at 23:28| 東京 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

関電も福島原発事故の反省は、全くなし 机上の空論

大飯原発の炉心損傷確率「770万年に1回」 関電が大阪府と市に回答2012.4.21 11:10

 関西電力は20日、大阪府と大阪市から3月に出されていた原子力発電所の安全対策に関する質問に回答した。府と市はエネルギー政策を検討する会議を24日に開き、関電側から回答の詳細な説明を受ける考えだ。
 府と市は運転トラブルや人為ミスなどの内部要因による原発の安全評価結果の公開を要求。関電は再稼働が議論されている大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について、原子炉の炉心損傷事故が起きる確率は「約770万年に1回」と回答した。
 ただ、地震や津波など外部要因による炉心損傷事故の確率は、再稼働の条件となるストレステスト(耐性検査)に含まれておらず、今回も示されなかった。
 関電が今回示した数値は極めて低いが、京都大学原子炉実験所の中島健教授(原子炉工学)は「確率だけで安全というのは危険。関電は安全の努力を怠ってはいけない」と指摘した。
 また、関電は原発に対するテロ攻撃の影響についての質問に「原子炉を制御するシステムにアクセスする者を厳重に制限するなど、適切に防衛措置を行っている」などと回答した。

【コメント】地震や津波の影響を想定しない数字に何の意味があるのか?関電を信用してはならぬ。

◎炉心も金属で出来ているので、劣化する。そいうことは、想定されないのか?
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◎福島原発事故の惨状を直視すべき。建屋付近の放射線量は、人が近づけない状況。(72万シーベルトは6分で即死する。2号機)遮蔽があるのは一号機だけ。放射能は大気に、地下に、海に、大量に放出されている。しかも、作業員の拠点が、いわき市のJビレッジからの福一原発敷地内に移され、放射能被曝が心配されているという。
 こうしたことを二度を起してはいけない。原発に安全などという概念はない。そこから議論すべき。
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posted by 新橋アクション at 11:22| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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