2012年12月03日

福島第一原発のいまの状況 

 都知事選と総選挙では、脱原発かどうか議論されるが、福島原発事故そのものと向き合い責任を追及する姿勢をもつ政治家は見当たらない。
 そして、東電の復興本社設置で、除染や賠償が進むかのように言われ、政府主催のIEEAとの福島閣僚会議では、国際的に原発と核を独占しようとしてきた機関が、「福島原発事故から得られた知見と教訓を共有し」、まるで事故が収束したかのような『仮想』が作り出されている。事故の現実は深刻です。
 真相はいかに。
 久しぶりに小出さんのお話を紹介します。
 
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2585.html
より転載/12月2日つけブログより

<福島第一原子力発電所の今と未来>「福島はチェルノブイリよりもっとずっと困難です」小出裕章氏インタビュー(文字起こし)
福島第一原発のいまの状況

岩上:
福島第一原発のいまの状況という事についてですね、ご意見を聞かせていただきたいんですが、
新しいニュースでは3号機の建屋内でですね、
先日床を測定した際に、4780ミリシーベルトという数値が出たと。
で、昨年10月にはほぼ同じ場所で、1300ミリシーベルトという事で、
これはどういう事なんですか?なぜ上がってるんだろう?と。
これはあの、東電会見で質問が出た時には、東電側は
「マイクロスポットによっては全然違うから、たまたまそれだけのことだ」ということなんですけれども、
随分時間が建っていてですね、少しずつは線量が下がっているんではないかと、
こういうふうに世間は思っているんですが、
実態は今どういうふうになっているとお考えですか?

小出:実態を把握することができないというのが実態だと思います。

岩上:実態を把握する事が出来ない。

小出:はい。
要するに今おっしゃった線量があるような場所というのは、猛烈な被ばく環境ですから、
そこでゆっくりと測定するという事すらが許されないわけです。
確かに時間が経っていて、短い半減期の放射性物質は減ってくれていますけれども、
でも問題はもう、短い半減期の放射性物質ではなくて、
セシウム137というような、半減期が30年というような放射能が今汚染の主体になっているのですね。
ですからもう、実質的には「減らない」と思うしかないし、
むしろ移動しているんですね、汚染が。
もともとは炉心の中にあったものですけれども、
炉心自身が溶け落ちてしまっている訳ですし、
そこにとにかく冷やし続けなければいけないと言って、
水をジャージャーと流しこんでいっているのですけれど、
それでまた、多分あちこちにぐるぐると移動して、汚染が移動、あるいは広がるという、
そういう状態にあるんだと思いますので、
昔はそれほどではなかったところにまた新たな汚染が出てくるという事はもちろんあるし、
そういう場所を一つ一つつきとめながらというか、
もう被ばくをしながら、実態を少しずつ把握をしていくというと、
そして対処するという事しかないのですが、

みなさん・・・国とか東電の情報だけしか聞かない限りは、
何か、事故収束に一歩一歩進んでいるというふうに思われるかもしれませんが、
…そうではないと思います。

岩上:そうではない。

小出:
はい、もう、猛烈な被ばくをしながら、とにかく拡大するのを防がなきゃいけない。
食い止めなければいけないという作業が、この間ずーっと続いてきているわけですし、
これからも何年という単位ではない、何十年という単位でこの苦闘を続けなければいけないという、
そういう現場です。

岩上:
あの、チェルノブイリではですね、いったん石棺で覆った。
しかし、その石棺もだいぶ老朽化して来て、
さらに少し離れた場所に鋼鉄製のですね、シェルターをつくり、それをこう、レールで引っ張ってきて、
さらなる上に覆いをかぶせる。
その計画が進んでいるというのは前にも私もお伝えしていたんですけれども、
このたびそれがほぼ完成して、お披露目といいますか、という事になって、
1000億ですか、大変なお金をかけて。
こういう事が、つまり石棺の部分はなにもいじられてないわけですよね。

小出:そうです。

岩上:
こういう状況が、
チェルノブイリと同じような状況が、福島も続いていくというふうにお考えでしょうか?

小出:福島はもっとずっと困難です。

岩上:ずっと困難。

小出:はい。
まずは放射性物質が存在している場所が二つあって、
一つは溶けてしまった炉心の場所にあります。
でもその溶けてしまった炉心が、いったいどこにどういう状態であるのか?
という事すらがまだ分からないのです。
それが分かるようになるまでには、多分10年では利かないかもしれないと私は思います。

で、もうひとつは使用済み燃料プールというところに、使用済みになった、
つまりウランが燃え尽きて膨大な放射能のかたまりになってしまったという燃料が、
そこもまた膨大にプールの底にいま沈んでいるのですね。
で、沈んでいるんですけれども、
1号機も3号機も使用済み燃料プールがある、その階ですね。
オペレーションフロアーと私たちが呼んでいるところで爆発が起きて、建屋が吹き飛んで、
崩れた機材などがプールの中に落ちてしまっているのですね。
その場所も猛烈な放射能で汚染した環境ですし、
どんなふうにプールの中がなっているか?という事自身もまだはっきり分からない。

で、でもプールの底に沈んでいる猛烈な放射能のかたまりは必ず取り出さなければならないのです。
プールの底から取り出して、どこか少しでも安全な場所に移すという作業をしなければいけない。

でもその作業をするためには、
猛烈な放射能のかたまりの燃料をプールの底から引き上げなければいけないのですが、
水面から引き揚げてしまうと周辺の人がバタバタと死んでしまうというほどの危険物なのです。
ですから、

岩上:そんなに危険なんですか、

小出:
はい。燃料はプールからそのまま引きだすことすらできないのですね。
ですからやり方としては、プールの底に鋼鉄と鉛でできた巨大な容器。
私たちがキャスクと呼んでいる物をまず沈める。
その容器の中に使用済み燃料を水面下で移動させて、その容器の蓋をして、
初めて、その容器をつり上げる事ができると。

岩上:ずーっと一緒にという事ですね、

小出:そうです。

岩上:あー。水に浸したままでないとダメという事ですか。

小出:
浸したまま、そして鋼鉄の鉛のかたまりで放射線を遮蔽しながら、
プールの上につり上げるという事をやらなければいけない。
しかし、そのキャスクというのは重さが100トンもあるのですね。
ですからそれをプールの底に沈めたり、あるいはつり上げたりしようとするなら、
猛烈に巨大なクレーンがいるのですが、
その猛烈に巨大なクレーンはすでに爆発で壊れてしまっている。
建屋自身がない。クレーンを支えるための。
無いわけですから、まずこれから、建屋を新たにまた作る。
そして巨大なクレーンを設置する。
そして初めてつり出せるようになるわけですが、その作業が始められるようになるまでに、

いまやっているのは4号機なんですね。
4号機は比較的放射能汚染が少なかったので、今その作業ができているのですが、
4号機で使用済み燃料をつり出すことができるようになるまでに、
「来年の暮までかかる」と言っているのですね。
それからつりだす作業が始まって、
「何年かかるんだろうか」と思うほど困難な仕事がある。

それから1号機もやらなければいけない。
2号機もやらなければいけない、3号機もやらなければいけない。
もう…大変な被ばく作業を何年もかけながらやって、
初めて使用済み燃料プールから使用済み燃料が別のところに動いたという段階で、
今度は石棺をつくるという。

岩上:作業に取り掛かると・・・

小出:
もう10年後になるのか20年後になるのか、わかりません。
おまけに国や東京電力の主張によれば、
今はどこにあるか分からない溶け落ちた燃料そのものも、
「どこかに掴みだしたい」と彼らはいまだに言っているのです。

それをもし本気でやるなら、また10年かかるか20年かかるかという、
そういう作業になってしまいますし、
私は多分それはできないと思っています。

岩上:できない?

小出:できない。

岩上:技術的に?

小出:
はい。技術的にできないし、
もしそれをやろうとすると猛烈な被ばくになってしまって、事実的にできないと思います。

岩上:あぁ、無理なんですか、

小出:
だからもう、溶け落ちたものは諦めて、
チェルノブイリでやったように、もうその場で封印するしかないと思います。
でも、使用済み燃料プールの底にあるものだけはとにかく出さなければいけない。
それを出すために10年というような歳月がかかって、
それから石棺をつくる作業が始まって、何年かかけて石棺をつくれるかもしれません。
でも出来上がった石棺も、いまチェルノブイリでそうであるように、いずれボロボロになります。
そうなれば、

岩上:30年もたたないで老朽化してしまう、

小出:そうです。

岩上:で、新たなシェルターが必要になる。

小出:そうです。

岩上:これの繰り返しをずっとやっていかなければならない、

小出:
これから何百年とやらなければいけないわけですね。
ですから私自身はあと何年生きるかは自分でよく分かりませんけれども、
ひょっとしたら初めに作る石棺を見る事ができるかもしれないと、思いますけれども、
次の石棺の時には私は決して、絶対に生きていないわけで、
私たちの子どもあるいは孫の世代が、また次の石棺をつくらなければならない。
そして彼らもきっと死に絶えた頃に、また次の石棺をつくらなければいけないという、
そういう作業がずーーーーーーっと続いてしまうという事なのです。

岩上:
あの、4号機の問題だけが強調されているような気がします。
で、我々もそれに引きずられていて、4号機だけがとりわけ危険なのかというふうに思っておりましたが、
今の小出先生の話だと、1,2,3号機とも、その使用済み核燃料の問題があって、

小出:そうです。

岩上:
で、より困難であると。
ちょっと驚いたんですが、これ、4号機問題というのだけが強調され過ぎという事なんですか?

小出:
えっと、そうではありません。
使用済み燃料プールはもちろん1号機2号機3号機4号機全部にあるのです。
何故?でもそのうちで4号機だけが特異な問題になっているか?というと、
4号機は3月15日に爆発を起こしたのですが、
その爆発が起きた場所が、使用済み燃料プールが埋め込まれている場所の上部の空間。
私たちがオペレーションフロアーと呼んでいるその上部の空間が、まず吹き飛んでいるし、
それだけではなくて、
使用済み燃料プールが埋め込まれている、その階の壁すらが吹き飛んでもう無いのです。
つまり使用済み燃料プールを支えていた構造体自身が破壊されてしまっていて、
使用済み燃料プールが宙づりのような形になってしまっている。

岩上:非常に危険な状態にあるんですね、

小出:4号機だけはですね。

岩上:
今度地震があって、もし建物が揺れるような事があると、
そこから落ちてしまうかもしれないというような危険性が

小出:
そういう事をみんな心配してきたのですね、
それはもちろん私も心配してきましたし、

〜ピンポンパンポーン
ただ今より5分後に研究炉を停止します。繰り返しお伝えします、ただ今より5分後に研究炉を停止します。
〜ピンポンパンポーン

岩上:研究炉の停止でこういうアナウンスがあるんですね。

小出:
今原子炉を使っているので、何があるか、
運転を始めるとか運転を停止するとか、
あるいはトラブルがあればこうやって全署に知らせるというシステムになっています。

岩上:やっぱり。・・危険なところなんですね。

小出:
もちろんです。
で、話しに戻りますけれども、その4号機の使用済み燃料プールが危険な状態にあるという事は、
私も気がついたし、政府にしても東京電力にしても気がついたのですね。
もう、事故直後から。
何とかそのプールが崩壊するような事を防がなければいけないということで、
東京電力も事故直後にすぐに行動を起こして、
破壊された使用済み燃料プールの埋め込まれていた階、
そしてさらにその下の階も、もう壁が抜けたりしているのですけれども、
そこに行ってみたら、使用済み燃料プールの床面ですね、
床面が、ま、天井みたいになっているわけですけれども、それが見えると。
で、壁はもう飛んじゃってしまっている。
ですから、そこを何とか落ちないようにと言って、
床を支えるための柱を下の階から立てたんです。
それで、耐震補強工事というのを「やった」ということになっているのですけれども、
でも柱っていうのはもちろん、上の使用済み燃料プールの底面ですね。
底面をもちろん支えるために入れるのですけれども、
下だってそれを支えるための構造物がなければいけないけれども、
その構造物すらが、もう要するに爆発で損傷しているわけですね。
ですから、全部にその柱を立てる事が出来ないで、
ごくごく一部分だけその柱を立てて、コンクリートを流して、「補強をした」と言っているのです。

もちろん、やらないよりは私はやった方がいいという事は認めますけれども、
放射能で汚染をしていて、被ばく環境の中で、
ゆっくりと工事ができるなんていう状況ではもちろんなかったわけだし、
それも完全に全部の面に柱を立てる事も出来なかったわけで、
どこまでいけるのかな?と、私は大変不安なのです。
東京電力自身は「イヤ大丈夫だ、震度6ぐらいまでは行ける」という事を言っていますけれども、
猛烈に不安なんですね、それが。
もし、そのプールが崩れ落ちてしまうような事になると、
4号機の使用済み燃料プールの中には、1号機から3号機に比べても、
遥かに大量の使用済み燃料が入っていたのです。
なぜなら、事故当時4号機だけは定期検査中で、
本来炉心の中にあるべき燃料も全部がプールの中にあったわけで、
4号機の炉心の中にあった燃料の約2.5倍分が使用済み燃料プールの中にあって、
それが宙づりになっているというんですね。
で、その中に入っている放射能の量は、
私はセシウム137という放射性物質を尺度にして測っています。
それが一番危険だからだと私は思うからなんですが、
そのセシウム137を尺度にすると、
広島原爆がばら撒いたセシウム137の多分5000発分はあると思います。
それは、

岩上:5000発

小出:
はい。
宙づりになったプールの底に、今かろうじて沈んでいるというそういう状態なのです。
ですから、何とか、一刻も早くそれを移動させなければいけない。という課題があって、
東京電力もそれを、先ずは第一に急いで作業をしているということですし、
大変重要な問題だと思います。



動画はこちら↓
<選挙>「『強い指導者は求めてはいけない』とむしろ思っているのです」
小出裕章氏インタビュー11/29岩上安身氏(内容書き出し)



【チェルノブイリ 事故の原子炉覆う工事
NHK 11月28日 6時12分】
26年前に史上最悪の原子力発電所の事故を起こした、
旧ソビエト・ウクライナのチェルノブイリ原発では、放射性物質の拡散を防ぐため、
事故を起こした原子炉を覆うアーチ型の建造物が建設されており、初めて工事の様子が報道陣に公開されました。

1986年に爆発を起こした、チェルノブイリ原発の4号機の原子炉は、
事故直後からコンクリートと金属で造られた「石棺」と呼ばれる建造物で覆われてきました。
しかし、石棺が老朽化し、放射性物質が拡散するおそれが出てきたことから、
ウクライナ政府はことし4月に、石棺の上から原子炉ををすっぽりと覆う新たな建造物の建設に着手し、
27日、初めて工事の様子が報道陣に公開されました。

建造物は幅250メートル余り、高さ105メートルの巨大なアーチ型をしており、
100年にわたって放射性物質を密閉するよう設計されているということです。

原発の周辺では事故から26年がたっても高い放射能汚染が続いており、
工事にあたっては、作業員の被ばく量を少なくするため、効率的に作業を進めることが課題となっています。
建造物が完成するのは3年後の予定で、
建設費用は日本や欧米などの支援も得て、1000億円以上に上るとみられており、
原発事故への対応が長期にわたり多大な費用を要することが改めて浮き彫りにされています。






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【新たに公開された東電ビデオ】報道特集より

http://www.dailymotion.com/video/xviwzh_hodoyy-yyyyyyyyyyyyy-yyyyyyyyyy-yyyyyy-2012-12-01_news

【新たに公開された東電ビデオ】
30日に新たな東電会議ビデオが公開される。福島第一原発で事故処理にあたる現場と本店の間でどのような会話が交わされていたのか?8月、10月に続く3度目の公開の意義を探る。

*2011年3月11からの数日間、東京に住む私は、何が起きたのか、テレビ報道に一喜一憂していた。最悪の事態を免れることが出来るのではないかと。しかし、現実は、違った。数時間で、福島第一原発はメルトダウンーメルトスルーしていたのだ。
 原発は、一度ことが起これば、どうすることもできない。このビデオ公開で、政府や、電力会社の最後まで原発を維持に固執する対応に私たちの未来を託すことは出来ないと、痛感しました。福島原発事故を二度と起こさないためには、原発を廃炉するしか選択の道はありません。単純、明快な話です。
 東京電力は、いまだ福島第一原発事故は、「自然災害」が原因であり、「人災だ」とは認めていません。ですが、自然災害、想定外の津波が原因だとしても、原発はもろいもので、メルトダウンするのもだという事実から逃れることは出来ないはず。「安全だ」と嘘を言って危険なものを作り、儲けてきた責任も消えるものではありません。
 他国にはない地震大国に、「国際基準」を持ち出して当てはめようとしてもどだい無理な話です。

 福島原発事故の責任をとらない東電(と政府)に、責任をとらせることは、今を生きる大人の責任です。

 新橋アクションは、12月10日、東京電力に「事故の責任を取ること」と「東電・柏崎刈羽原発の再稼働撤回」の申し入れ行動をやります!!!!
 みなさん、ご一緒に。
講演会5弾 11-16_ページ_2.jpg



 
posted by 新橋アクション at 12:58| 東京 ☁| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

12/8 もんじゅ闘争

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「もんじゅ略年表」
1967年10月 動力炉・核燃料開発事業団(動燃)設立
1983年 5月 中曽根首相が原子炉設置を許可
1985年10月 建設に着工
1991年 5月 試運転開始
1994年 4月 初臨海
1995年12月 2次冷却室からのナトリウム漏れ事故、運転停止
1998年10月 動燃解体。核燃料サイクル開発機構が発足
2005年10月 核燃料サイクル機構と日本原子力研究所が統合。
         日本原子力開発機構として再編
2010年 5月 民主党政権下で、運転開始。
      8月 原子炉容器に炉内中継装置(重さ4.3トン)が落下。運転停止。
2011年 6月 炉心中継装置の回収作業が終了

【国家戦力としてのもんじゅ、核燃サイクルの経緯】
 「当面核兵器は保有しない政策をとるが、核兵器製造の経済的・科学的ポテンシャル(潜在能力)は常に保持する」(69年外務省文書「わが国の外交政策大綱」)のもとに、80年代、中曽根は、「下北半島(青森県)を原子力のメッカに」と六ヶ所村への核燃料サイクル関連施設の建設を開始。また、日米原子力協定の改定に踏み込み、当面日本から輸入した核燃料を再処理してプルトニウムを保有することを米側に認めさせた。 以来、もんじゅには、2兆4千億円、現在も維持費として一日5千万円を投入している。    

【危険きわまりないもんじゅ】
 高速増殖炉は、一般的な軽水炉と比較にならにほど危険。
 炉内の反応速度は軽水炉の250倍。発熱量(単位面積あたり)は3倍以上で制御は不可能。
 冷却水には、水でなく、ナトリウムを使用する。水やコンクリートに触れるだけで爆発を起こすナトリウムが、厚さ3・5ミリの配管を500度の高温で流れ続ける危険な構造。軽水炉の300度でさえ、金属疲労を起こしているので、創造をはるかに超える危険度。

【福島第一原発事故のようねケースがもんじゅで起こった場合】
 配管が破断した瞬間にナトリウムが漏れだし、空気を反応して瞬時に火災、炎上。炉心に水をかけても爆発し、メルトダウンすれば、プルトニウムが核暴走・核爆発を起こす。
 長崎型100個分の猛毒プルトニウムが放出される。
 実用化や、試験運転さえゆるされない代物。
*プルトニウム
 1グラムで25歳喫煙男性440万人を死に至らせる。毒性が半減するのに2万4千年かかる。核兵器の材料。現在もんじゅは、炉心に1200キロつめこんでいる。


 もんじゅは、廃炉しかない。
 新橋アクションの仲間も、12月8日のもんじゅ闘争に参加します。がんばりましょう。(K)
 
posted by 新橋アクション at 12:32| 東京 ☁| Comment(0) | 集会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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