9月5日、ドイツに30年在住され、反原発運動に生涯かけて取り組んでおられる小林和彦さんに講演をしていただいた。
小林さんは、3・11大震災と福島原発事故をうけて生涯かけて原発と核をなくすために国境を越えて闘うことを決断され、昨秋から福島のことをドイツで講演を重ねてこられました。
その講演を聞いたドイツの女性から届いたメールを紹介されました。
「…どうもわからないことがあります。
日本の大人たちは、目の前であんな悲惨なことがあるのに、 なぜ一斉に大規模な実力行使にでないのか。もしこれがドイツで起こっていたら、汚染された農産物は国会へ、被曝させられた子どもたちは首相官邸前を埋め、汚染された土は与党本部の建物に前につまれ、事故を起こした電力会社の建物は民衆の襲撃で破壊され、首相の本宅は放火の危険にさらされるでしょう…。
放射能汚染された土地、食べることのできなくなった農作物、被曝させられた何万人もの子ども達、嗚呼なんということでしょうか…。
大きな権力に立ち向かうには、一人一人の市民の勇気と精神力が必要です。」
小林さんはこのメールを読んで何回も涙され、「福島で30万の子供たちが被曝した。これは大人の責任です。子どもを育てられない国は滅びます。」と訴えられた。
ドイツでは、3・11直後に福島原発事故を取り上げた大規模なデモが闘われ、政権維持のためにメルケル首相が「脱原発」を決めた。これは間違いなく、ドイツの民衆の力が権力者を圧倒しているからだということがわかりました。
素晴らしいドイツ人一人一人の感性と行動力。しかしこの感性と行動力も、血を流すような闘いの中ではぐくまれてきたこと、特に戦後は、ドイツの戦争責任を今だに追求しているとのこと。
小林さんの見識は広く、これからどうやって日本で運動を強めて広げていくのか、ヒントになることをつかんだ気がします。
福島と固くつながり、事故を起こした東電と政府、原子力ムラの責任の追及、そしてあきらめず、自分で考え、みんなと行動すること。
新橋アクションは、東電との闘いを本格的に準備していきたい。毎週の首相官邸デモにも全力で参加して行きたい。
一言一言を胸が詰まる思いで、拝聴しました。
涙をぬぐっておられる方々も 幾人かお見うけしました。
国境を越えて闘う必要性の大切さ。
国民も今こそ「原子力村」の催眠術から解き放たれる 潜在一隅のチャンスですね。
地球市民 並びに 経済復興の為にも、再生エネルギーの早期開発が待たれるところです。
今後は 国民の省エネ意識を更にうながしながら、小学生の段階から紋切り型の教育を変えていかねばなりません。人を創り育て伸ばすことは 何よりも大切です。選挙の際は、反原発を踏み絵にして、投票をしなければと考えています。
国民のレベルが政治家のレベルを決めると言われていますが、未だにこの有様。本当に情けないです。
地球は 未来の子孫から預かっている貴重な財産です。私達にそれを壊す権利はありません。
「官、財、学」の提灯持ちと成り下がっていた
メディアも、今後は国民側の視点で発信するのが、
真のジャーナリズム魂といえるでしょう。
今回の講演の一部でも、動画 もしくは 文章にて
アップして頂ければ、もっと多くの方々に広がるのではないかと思います。